広島平和記念資料館にちゃんとありました。
その作者の一冊『わたしの遺書』を買って帰りました。
その日の夜、読んで残りは帰りの新幹線で読んで…一氣に読み終わりました。
作者の中沢啓治さんは、学校の塀と街路樹のおかげで奇跡的に生き残りました。でも直前まで話していた近所のおばちゃんは対面まで飛ばされて…。
手塚治虫『新宝島』に小学三年生で出会ってからは、
鉄屑を集めて売って、本屋もかけずり回ってなんとかほったて小屋でできた本屋で吊るされていた一冊を偶然見つけます。そこから千回くらい読み返すほどに。
どんな過酷な状況からでも『好きこそ物の上手なれ』
好きなものに出会う
それにのめり込むというのは
いつの時代も自らの天命に出会うために共通ではないかと思えてきました。
そして、原爆ものばかりではなく
グズでのろまで泣き虫でどうしようもない男が一生懸命生きていく話を描くことをしました。
※実際、読んでみると喧嘩っ早いのは結構あって本当のグズとは言えないと思いながらも、「おれはグズだな」と思っている少年に、光を当てたかったそうです。
最後に色紙を求められた時は
『人間にとって最高の宝は平和』
と書くそうです。
帰り爆心地を見たことがなかったので、いくとそこは病院になっていました。
『はだしのゲン』|マンガカルチャー