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今日は、珍しく他社の事例を載せます。
『楽天』台湾進出
概要:
台湾の大手流通業者・統一超商と合弁新会社を設立し、台湾版「楽天市場」を2008年第2四半期中に開設すると発表したもの。楽天市場の海外進出は初になる。
新会社は「台湾楽天市場」で、12月に台北市内に設立する。資本金・資本準備金合わせて6億円。楽天が51%、統一超商が49%出資。
台湾側:
統一超商は、台湾でセブン-イレブンやスターバックスを運営しているほか、ヤマト運輸と合弁で宅配便を、ダスキンと合弁でクリーニングサービスを展開するなど、海外の事業を台湾国内に取り入れてきた企業。
今回のメリットとして・・・。「世界から店舗を集めて成功させてきたが、楽天市場はこれまでにない新しい形」だから
楽天側(日本側):
楽天が最初の海外展開に台湾を選んだのは「ECマーケットが伸びており、親日的。統一超商という強力なパートナーも得た」(三木谷社長)ため
実際のネット市場は・・・
2004年は約1300億円市場から2006年には2000億円に成長。2008年には5500億円にまで拡大する見込みとのこと。
海外進出に消極的だといわれる日本のIT業界で、成功しそうな雰囲気がかもし出されています。実際は、現地化というものが入るので現地の趣味趣向や法制度など目に見えない点で課題はあります。
台湾が親日的なのは、有名な話です。
実際、台湾に行ったことがありますが、普通の薬局には日本語のままのシャンプーやリンスが売られており、首都台北の駅構内の本屋さんは、1/3以上が日本語のままの雑誌を販売していて驚いた記憶があります。
実際に、日本語を片言でも話せる人はちらほら見かけます。
それは、日本企業が現地に入って現地の雇用において大きな部分を占めているのが1つの理由。
もうひとつは、哈日族(ハーリーズゥ)の話。
哈日族(ハーリーズゥ)とは、日本の現代大衆文化を好む台湾人、中国人の総称であるとされていて、40代前後の人には、日本の少年隊などのファンだという人も多いのです。
その中でも「哈」という言葉は元々台湾語の ハー「ある物事に感情を持つほど求める、好きでたまらない」から来ているといいます。
一度戒厳令で日本の大衆文化受け入れを拒否していた時代もあったのにもかかわらず、それが解かれるとすでに海賊版として入っていた日本の大衆文化ファンは、どんどんはまっていったそうです。
海外進出で大事なのは、モノを売る市場があるだけでなく現地の人々が日本に対して好印象を持っているということ。日本はアジアの国々に対して戦争をしていた事実は変わりません。
けれども、そういったことをよそに、日本の大衆文化もまた別の側面から魅力を持っているのも事実なのです。
ヨーロッパに対しても、フランスがいいなと思うのは、日本に対して文化的な魅力を感じている人々の存在があるからです。
日本万歳ということではなく、文化には、政治と違う観点から影響を与えることがあり、それが魅力的であれば、現地の人にも良い影響を与えられるのではないかと思うのです。
今年は、国内海外両方を事業展開を押し進めます。