昨日は、日曜とあって入場者が次々と訪れた、京都国際マンガミュージアム。
最初は、「ガンダム展」(GUMDAM 来るべき未来のために)を見ました。
こちらは、国内最終販売という売り文句につられて買った図録です。
2005年7月の大阪、天保山「サントリーミュージアム」を皮切りにスタートした当展覧会・・・再び関西に舞い戻ってきました。
関西出身の私ですが、今回が初見です。
展示作品の一部をご紹介・・・図録から。会田誠
この作品が展示されていたスペースのテーマは『戦争』
さて、ザクは何体描かれているでしょう?でも、実際の図録を見ると背景にも無数のザクが・・・!?ザクの数よりも何か印象深い作品でした。
実は、最初に見るのがこのコアファイター・・・実物大(ちなみにこれは、絵ハガキです)
やっぱ、迫力あります!
180度見回しました!
小谷元彦『胸いっぱいの愛を』・・・じつは、複数枚の作品。
これは、戦場に悠然とたたずむ女性ですが、ほかは、兵士の死骸や骸骨の山でした・・・。アンチテーゼ!?
他にも、『進化』『生命』『フロム ガンダム』を題材とした作品が、ずらりとありました。
個人的には、横山豊蘭(書家)の作品が、印象的でした。
「ジオングの巨大毛筆の筆」や「組み立て式巨大毛筆のバズーカ砲」など・・・そっちか!?いや、そのほかに、書家としてのクオリティの高さ、広がりを存分に感じる作品が多々ありました。
講演内容は、ガンダムの話中心ではなく、タイトルにあるように、安彦先生がこれまで描かれてきた歴史マンガについてでした。
『ガンダム THE ORIGIN』を「ガンダムエース」という雑誌で連載中なので、そちらばかりに気をとられがちですが・・・
実は、歴史マンガも描かれています。
例えば、『ナムジ』は、古事記をモチーフに
続けて『神武』など・・・
さらに、満州を扱ったマンガ『虹色のトロツキー』そして『王道の狗』が、かなり重要な作品になります。
もちろん、やや右翼的な題材なのですが、これらのマンガでいいたかったのは、欧米の文化が「覇道」(力の文化)であるなら孫文の「王道」は、人徳・道徳の文化であると。それを力で行おうとした矛盾・・・。
話を聞いて、どっちが良いかという2項対比論ではなく、
そんな過ちを認めたうえで、「王道」の考えが、今必要な時代じゃないのか・・・
そんなことを訴えていたようなマンガである印象を受けました。
共感できる点は、多々あり、ガンダムのキャラクターデザイン以外の観点で先生の話を聞くことができてよかったと思います。
写真には、収めていませんが、講演会後、安彦先生やコメンテーターが、入る「校長室」(※このミュージアムは、小学校跡の施設を有効活用している)に入室できる機会に恵まれました。
先生が、サイン色紙にガンダムの絵をマジックですらすらと描いていく姿を間近に見ることができました。太いペンなのに、すらすらと描かれていました。